ごはん食健康データ

制作・著作 公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構

Ohsaki Cohort Study

大崎国保コホート研究は、1994年9月〜12月に大崎保健所管轄区域の住民で、40〜79歳の国民健康保険(国保)加入者を対象として、東北大学が実施しているコホート研究である。1994年10月〜12月に実施した自己記入質問票による基本調査の対象者約5万人の追跡調査である。この研究では食事パターンを、日本食パターン、動物性食品パターン、DFA(high-dairy, high-fruit-and-vegetable, and low-alcohol)食パターンに分類している。なおDFA食パターンでは、米の因子負荷量は-0.6程度と米の摂取が少ない集団である。11年間の追跡調査が行われ、DFA食事パターンは大腸がん全体、および直腸がんのリスクと負の関連を示したが、結腸がんとの関連は認めなかった。また、日本食パターンおよび動物性食品パターンと大腸がんとの間に関連は認めなかった。脳・心血管疾患死亡については7年間の追跡調査の結果が報告されている。日本食パターンは、脳・心血管疾患死亡リスクと負の、動物性食品パターンは脳・心血管疾患死亡リスクと正の関連を示し、DFAパターンは脳・心血管疾患死亡と関連を認めなかった。